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The Little White Hors【Carnegie Medal 1946】

The Little White Horse ___ by Elizabeth Goudge
1946年 カーネギー賞受賞作品

Little White HorseLittle White Horse
(2011/05/20)
Elizabeth Goudge

商品詳細を見る

★★☆☆☆

150冊目
2013.3.16. 読了
累計 1,795,436語

感想
ネタバレになってしまいます。
これはいろんな点で抵抗を感じる話だ。何とか最後までたどり着いたが、心に響くにはほど遠かった。おそらく小学生の時に読んだら、古城のお姫様気分でもう少しワクワクおとぎ話を楽しめたかもしれない。
まず最初の3分の1以上を登場人物と舞台となるお部屋の描写や屋敷や領土の細かい説明に取られている。確かに非日常的な19世紀の古城を舞台にした話なので、詳しい描写は実際に自分が古城にいる感覚を与えてもくれるが、かなりしつこい。私は領土も城も見取り図がかける気がした。
そして、ロンドンから田舎の古城に移り住んだにもかかわらず、数少ない登場人物は嘘みたいに昔からのゆかりのあるひとたちばかり。そして、従兄弟どおしで結婚を続ける設定もなんだかさわやかでない。
何より登場人物は人間というよりいわゆるおとぎ話のいいもん、悪いもんで、厚みに乏しい。この物語で一番魅力を感じたのは、不思議な知性を持つライオンと黒猫、野うさぎだ。神秘的な動物たちとの冒険は楽しくもあるが、それに水をさすのが不必要な描写の数々だ。これらの他に馬と犬が登場するのだが、どういうわけか各場面で動物たちが誰の隣にいるとか右手にいるとか、詳しい位置を毎回説明される。そして、そこらへんにいる小鳥たちをつけくわえ、花の名前を列挙するのも忘れないときている。
ハッピーエンドなのだろうが、怒りさえ感じた理由を3つほど。。。
1. 昔喧嘩別れした許嫁どおしが仲直りするシーン。女性は男性の手の届かないところに行きたくて他の人と結婚し子どももいるが、夫は死んでしまう。男性は独身を貫いていた。女性は喧嘩の原因を謝って欲しいと固執し、男性は進んで謝る。女性は喧嘩の原因を謝らないばかりか他も男性に嫁いだことにも良心の呵責なし。二人はこのあとずっと幸せでしたと言われて、納得できますか?
2. ブラックウィリアムズの子孫夜の一族が出てくるのだが、邪悪という設定で、黒のものを身にまとい持っている船も黒い。ところが、主人公は黒なんて醜いし、邪悪じゃなくなったらカラフルな船になるだろうと言い放つ。そして闇の一族に邪悪なことはしてくれるなと交渉しうまくいくと、なんと黒の一族は船をカラフルに塗り、湾は美しくなりました、とある。黒は個性あるいはアイデンティティに近いものだったのではないのか、とびっくり。そんな画一的な世界なのかとがっかり。
3. 実際に本物に会って1週間くらいの子と13歳で結婚を決め、14歳で結婚し、言い争いは一回もせず幸せに暮らしました、という終わり方はあまりに現実味に乏しい。
他にも、独善的な神父の存在や女性蔑視とも取れる発言が当然のように繰り返されるなど、気になるところは山程あったが、五つ星の評価の方も多いようなので、やはり人それぞれ本の感じ方は違うのだなと興味深い。
時に表現が美しいと感じることがあったのは楽しめたかな。
これほど批判的な気持ちになったお話は多読を始めてから始めてだった。

226p
ーーー邦題 『まぼろしの白馬』 エリザベス・グージ著

内容(「BOOK」データベースより)
'For a fleeting instant Maria thought she saw a little white horse with a flowing mane and tail, head raised, poised, halted in mid-flight, as though it had seen her and was glad.' The beautiful valley of Moonacre is shadowed by the memory of the Moon Princess and the mysterious little white horse. When Maria Merryweather comes there on a visit she finds herself involved with an ancient feud. She is determined to restore peace and happiness to the whole of Moonacre Valley. And Maria usually gets her own way. . .
ーーーーーーAmazonサイトより
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